屋久島紀行 その4
いよいよ、山に入ります。
屋久島2日目。朝から小雨模様。
前日夜の天気予報では大雨っだったので、多少安心しつつ出発。
オーナーご夫婦には「天気が変わりやすいので注意して下さい」と言われ、
雨具と着替えの準備を万端にして行きました。
目的地は「白谷雲水峡」です。
深い森の奥で、木の幹や石にも苔が生え「もののけ姫」の森のイメージの題材になった、
ということで有名になりました。
屋久島には「縄文杉」という名所もありましたが、今回は「白谷雲水峡」にしました。
白谷雲水峡の入り口まで、島の外周道路から山に入ることおよそ10キロ。
宿を出るときのアドバイス通り、雨が強くなってきました。結構な強さで、
車から外に出るのをためらうぐらいの勢いでした。
レインウェアとトレッキングシューズで、気合いを入れて受付に行きました。
受付のおばちゃんからは
「ガイドさんがいないなら、雨が強くなってきたら、無理せず引き返して下さい」
と注意され、多少ビビりながらも山に入りました。
*トレッキングシューズは必須です。足が滑りそうなところを、
これにだいぶ助けられました。
森の中に、石が埋められたり、切り株を利用した細い道が作られていて、
そこをひたすら歩きます。
翌日のシーカヤックのガイドさんに聞いたところ、
この道は杉の木を切り出すために、人が山に入れるよう、
江戸時代に作られたそうです。
チープな表現で恥ずかしいですが、黄緑に近いものから深い緑までの緑色の種類の多さ、
におい、雨の音、川の水が流れる音、すべてが気持ちよかったです。
人工的な音が何もないので、目や耳だけではなくて、
肌から感じるものもたくさんありました。
もしかしたら、泳いでいる感覚に近かったのかもしれません。
途中、川の浅瀬を渡るところが2カ所ありました。
水面から出た石の上を渡っていくようになっていましたが、
行きの段階で、既にところどころ石が水面下に沈んでいて、
軽装で来た人たちは引き返していました。
私は、引き返そうとは思いもせず、ひたすら前に進みました。
途中、この森でも、シカとサルに出会いました。
「白谷雲水峡」での、一番のイベントは
「地面からわいている水を、そのまま飲んだ」ことでした。
ガイドブックには、飲めると書いてあったものの、
ほんとに飲めるのか半信半疑でした。
まあ、とりあえずやってみよう、ということで両手ですくって飲んでみました。
何か特別な時がする、というわけでもなく、
何の味もしない、というわけではないですが、
自然の味というのはこういうものなのか
と思いました。旨かったです。
「もののけ姫」の舞台となった場所に着きました。
少し霞んでいて、とてもいい雰囲気でした。
雨が強かったのでカメラを出すことができず、写真は一枚もありませんが、
雨だからこそ味わえたものがあったような気がしました。
帰り道、川の音がだんだん大きくなり、浅瀬が気になり始めました。
と同時に、誰ともすれ違わないことに気づきました。
行きは、既に目的地まで行って戻ってくる人たちと、何人もすれ違いましたが、
私たちの帰り道は、誰とも会いませんでした。
増水して渡って来れなかったのか、と不安が膨らみました。
浅瀬に着いたら、渡る石はすべて沈んでいました。
とはいえ、とどまるわけにもいかず、急流の中を膝まで水に浸かって渡りました。
もう少し深かったら、ということは思い出さないことにしました(笑)
途中、山小屋でおにぎりを食べましたが、往復4時間強を歩き続けました。
最後は、膝が笑っているのが自分でもわかりました。
雨が降って、慎重に歩いた分、疲れがたまっっていたようです。
宿に帰ったら、オーナーが近所の温泉を紹介してくれました。
車で10分弱のところに本格的な温泉があり、
身体が溶けるような気分になり、充実した一日が終わりました。
翌日は、「激漕ぎ シーカヤック」でした・・・
それでは、また。



