本の紹介 「この国を出よ」
身体の不調が続いています。
昨日朝から、のどや頭が痛く、熱も上がってきました。
その影響か、歯まで痛くなってきました。
昨日は、おとなしくして、最低限のことだけやって
早めに帰ってきました。
頭も働かないので、夕食後に何となく、本を眺めていました。
「この国を出よ」 大前研一 柳井正
とても刺激的な内容でした。
ここ最近、立て続けに「海外に向けての展開」を
テーマにしたセミナーを聞きにいっていることもあり
共感度が高い本でした。
大前研一氏の本は、ここでも取り上げたことがありますが
今の日本、今後の日本に対して、
斬新な観点からの提言がいくつもあります。
この本は、ユニクロブランドを展開している、
ファーストリテイリング社の柳井氏との対談形式で進んでいきます。
「内向き 下向き 後ろ向き」の今の状態では、未来はない。
アジアでは「ジャパンバッシング」(日本叩き)から
「ジャパンパッシング」(日本素通り)への動きになっている。
その先は「ジャパンナッシング」(見向きもされない)
状態が待っているのでは。
有名な話ですが、柳井氏は、父親から引き継いだ
山口県の小さな洋品店から、今の状態を築きました。
海外展開での失敗、試行錯誤、再度の海外展開等々
体験した人だけが語れる内容も数多くありました。
日本の状況として・・
国債による財政赤字は、マスコミで報道されていますが、
その規模として、昨年、ヨーロッパからスタートし世界が混乱した
「ギリシヤ危機」より、日本の方が危機的状況です。
GDPに対する国債発行額は200%です。
危機に陥ったギリシヤは120%でした。
つい最近も、日本の国債の国際的な格付けが下がりましたが、
日本国債が換金できなくなる日が来る、というのは
リアルな話に思えています。
「国が潰れる(財政崩壊する)なんて・・」
「なんだかんだ言っても、最後は国が何とかするはず」
いろんな思いはあるでしょうが、私自身はあまり楽観は
していません。
万が一(より確率は高いでしょうが)のためにできることは、
「自社が」「自分自身が」グローバル化した社会で
いかに「稼ぐ力をつけるか」だと思います。
後半は「教育」についても触れられていました。
「海外勤務」を望まない、今の若者たち。
大していい状態ではないが「そこそこの現状」が
この先ずっと続けばいいな、と思ってる若者たち。
ほんとに現状維持ができるのであればいいですが、
周囲の国々がものすごいスピードで進化しているので、
最低限同じスピードでついていかないと、
現状維持のままでは、相対的な位置づけは下がる一方です。
ユニクロや楽天が、社内公用語を英語にした、
というニュースが大きく取り上げられましたが、
その結果、学生の人気ランキングが大きく下がりました。
これが日本の現実です。
韓国のサムスン電子が、入社の条件でTOEIC900点、課長昇格には920点が必須。
高麗大学では卒業の条件にTOEIC800点が課されるそうです。
比較されていたのはソニーの課長昇格条件がTOEIC650点ということでした。
韓国がグローバルに躍進している背景の一端でしょう。
自社が、自分が、どっちの方向に進むのかが、
かなり明確にできたような気がします。
それでは、また。



